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J-GLOBAL ID：201002245886627110   整理番号：10A1025977

複数拠点にまたがるe-Scienceアプリケーション環境構築を目的としたソフトウェア導入・管理機構

著者 (10件)： 広渕崇宏 (産業技術総合研) ,  横井威 (海上技術安全研) ,  江原忠士 (数理先端技術研究所) ,  谷村勇輔 (産業技術総合研) ,  小川宏高 (産業技術総合研) ,  中田秀基 (産業技術総合研) ,  工藤知宏 (産業技術総合研) ,  田中良夫 (産業技術総合研) ,  伊藤智 (産業技術総合研) ,  関口智嗣 (産業技術総合研)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D  (IEICE Transactions on Information and Systems (Japanese Edition))
巻： J93-D  号： 10  ページ： 2197-2208  発行年： 2010年10月01日 
JST資料番号： S0757C  ISSN： 1880-4535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： グリッド技術が発展するとともに,複数拠点の計算機資源を用いた科学技術計算が一般的になりつつある。しかし,異なる組織に属する拠点に対してグリッドミドルウェアや科学技術計算プログラムを導入することは容易ではなく,セットアップや管理に多くの労力を割かざるを得ない現状がある。そこで本論文では,複数拠点にまたがる計算環境を迅速に構築し,統一的に管理する機構を新たに提案する。複数拠点の計算資源をもとに仮想計算機からなるクラスタを構築し,その内部を既存のクラスタ管理技術を利用して透過的に管理する。すべての仮想計算機はVLANやEthernet VPNによって作り出した拠点横断的な管理用内部ネットワークに接続されており,既存のクラスタ管理システムによってソフトウェア導入やノード管理を統一的に行うことができる。パッケージキャッシュ機構を組み合わせることにより,ネットワーク遅延や帯域の制限が存在するWAN環境においても,安定したソフトウェア導入と運用が可能になる。評価実験や実証実験を通して,複数の遠隔拠点に対してソフトウェアを迅速に一斉導入し,既存のクラスタ管理の枠組みで運用可能であることを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： *計算機網 ,  計算 ,  仮想機械システム ,  *マルチプロセッサシステム ,  *WAN【通信】 ,  *科学技術 ,  分散処理 ,  *計算機リソース管理 ,  ミドルウェア
準シソーラス用語： *グリッドコンピューティング ,  科学技術計算 ,  *仮想クラスタ ,  *e-サイエンス ,  *ソフトウェア導入

分類 (3件)： 計算機網  (JC03000K) ,  ディジタル計算機方式一般  (JC02010O) ,  計算機システム運用管理  (JD02020C)

引用文献 (33件)：

• H. Nakada, S. Matsuoka, K. Seymour, J. Dongarra, C. A. Lee, and H. Casanova,“GridRPC: A remote procedure call API for grid computing,” GWD-I (In formational): Advanced Programming Models Re search Group, July 2002.
• National Institute of Advanced Industrial Science and Technology,“Ninf: A global computing infras tructure,” http://ninf.apgrid.org/
• National Institute of Advanced Industrial Science and Technology,“GridMPl,” http://www.gridmpi.org/
• Asia Pacific Partnership for Grid computing,“Ap Grid,” http://www.apgrid.org/
• Pacific Rim Applications and Grid Middleware As sembly,“PRAGMA,” http://www.pragma-grid.net/

タイトルに関連する用語 (5件)： 拠点 ,  アプリケーション ,  環境 ,  構築 ,  ソフトウェア