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J-GLOBAL ID：201002246000867430   整理番号：10A0459255

家畜ふん堆肥の肥料成分迅速分析法における塩酸抽出条件の検討

著者 (4件)： 新妻成一 (JA全農 営農・技セ) ,  日高秀俊 (JA全農 営農・技セ) ,  小宮山鉄兵 (JA全農 営農・技セ) ,  森國博全 (JA全農 営農・技セ)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 81  号： 2  ページ： 135-139  発行年： 2010年04月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 農業生産現場において堆肥中の肥料成分を有効活用することは環境保全,コスト抑制等の面でも有効であるが,堆肥袋の表示値と実際の成分量は必ずしも一致しないことがある。本研究では,家畜ふん堆肥の肥料成分分析において,JA等の簡易実験室でも測定が可能な迅速分析法のうち,塩酸抽出条件の検討を行った。1)1mol/L塩酸によるリン酸,塩基成分の抽出試験,2)1mol/L塩酸の抽出温度が成分抽出に及ぼす影響,3)1mol/L塩酸抽出の簡易抽出条件の検討の3試験を実施した。結果,1)1mol/L塩酸抽出でも堆肥中のリン酸,塩基成分は灰化法と同程度の抽出量が得られることを確認した。2)リン酸,カリウムの抽出は処理温度の影響が小さかったが,有機態炭素,全窒素,吸光度は処理温度上昇に伴い上昇したことから,抽出温度を考慮する必要があることが明らかになった。3)30度の条件下で1分間の振とう後,60分間の静置抽出が妥当であると考えられた。

シソーラス用語： *堆肥 ,  *抽出 ,  塩酸 ,  *成分 ,  分析 ,  迅速分析 ,  窒素 ,  リン酸 ,  カリウム ,  窒素形態 ,  有機炭素
準シソーラス用語： *塩酸抽出 ,  *家畜糞堆肥 ,  全窒素 ,  *肥料成分 ,  分析法 ,  無機態窒素 ,  有機態炭素

分類 (1件)： 肥料一般  (FB05010C)

引用文献 (11件)：

• 安藤義昭. 小型反射式光度計 (RQフレックス) による有機質資材中のカリウム, リン, 窒素の簡易測定法. 土肥誌. 2004, 75, 605-608
• 磯部武志. 比色計システムによる豚ぷん堆肥中の肥料成分の簡易分析. 土肥誌. 1999, 70, 808-810
• 木村武. 家畜ふん堆肥の評価・利用マニュアル. 2004, 65-76
• 小宮山鉄兵. 塩酸抽出-吸光光度法による家畜ふん堆肥可給態窒素の迅速推定法. 土肥誌. 2010, 81, 48-52
• 日本土壌協会. 堆肥等有機物分析法. 2000, 18-49

タイトルに関連する用語 (4件)： 家畜ふん堆肥 ,  肥料成分 ,  迅速分析 ,  塩酸