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J-GLOBAL ID：201002246198241832   整理番号：10A0226027

貴金属・レアメタル 捕集材を用いた金属資源回収技術

著者 (1件)： 玉田正男 (日本原子力研究開発機構)
資料名： 化学工学  (Chemical Engineering of Japan)
巻： 74  号： 3  ページ： 112-114  発行年： 2010年03月05日 
JST資料番号： F0099A  ISSN： 0375-9253  CODEN： KKGKA4  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 極めて低い濃度で存在する金属資源を有効に利用するための技術として,捕集材を用いた金属イオンの回収に関する研究開発の現状を述べた。放射線を用いた高分子の加工技術であるグラフト重合では,特定の金属イオンに対して選択性の高い捕集材が合成可能である。吸着した金属は溶離剤により脱離させた後は,再利用可能である。グラフト重合で容易に合成できる繊維状の捕集材は,取り扱いも簡便であり,金属イオンの高速吸着処理が可能である。本稿では,温泉水中のスカンジウムや海水中のウランなどに注目して,その捕集技術の現状を述べた。日本は,温泉に恵まれる火山国であり,周囲を海洋で囲まれ,黒潮が潮流にのせて大量の有用金属資源をもたらすため,極めて優位な条件にある。金属資源の安定供給は産業の国際競争力の強化に有益であり,日本独自の技術として,着実に研究成果を蓄積し,金属資源の確保をめざしていかなければならない。

シソーラス用語： *貴金属 ,  *レアメタル ,  *有用物質回収 ,  *金属イオン ,  グラフト共重合 ,  放射線照射 ,  選択性 ,  *吸着 ,  *高分子吸着剤 ,  研究開発 ,  溶離液 ,  脱着 ,  再利用 ,  高速化 ,  温泉水 ,  *スカンジウム ,  海水 ,  *ウラン
準シソーラス用語： グラフト重合 ,  溶離剤 ,  脱離

分類 (2件)： 吸着,イオン交換  (XD02060I) ,  吸着剤  (YB03000W)

引用文献 (11件)：

• 斎藤文彦. マテリアルインテグレーション. 2008, 21, 8-15
• 玉田正男. 高分子. 2009, 58, 397-400
• KUGARA, J. J. Ion Exchange. 2003, 14, supplement, 77-80
• 山田尚子. 原子力 Eye. 1999, 45, 30-40
• 幕内恵三. ポリマーの放射線加工. 2000, 139-144

タイトルに関連する用語 (4件)： 貴金属 ,  レアメタル ,  捕集材 ,  金属資源