抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今後必要とされる望ましい化学物質管理体系は、「リスク原則」を基本とした「総合管理原則」に基づく「化学物質総合管理」である。主体者の化学物質管理の取り組みを正に評価する具体的な評価指標を示すことで、自主的な行動を促進し、社会全体の化学物質総合管理を向上させていくことが可能となる。評価指標の枠組みとして、Science軸 (科学的基盤に関する軸)、Capacity軸 (人材・組織の能力に関する軸)、Performance軸 (活動の実績及び取引関係者との連携や社会への情報公開の実施状況に関する軸) の3つの評価軸を縦軸に、ハザード評価、曝露評価、リスク評価そしてリスク管理の4つの評価要素を横軸としたマトリックスを開発した。化学物質総合管理において重要な企業の評価に適用するために、このマトリックスの縦と横の交点に評価項目を設定して、企業行動評価指標体系を構築した。この評価指標体系を2005年度180社に対してアンケート調査として具体的に適用した結果、この体系が化学物質総合管理の評価体系として高い分離性能を示し、また、企業毎の化学物質総合管理の傾向を明らかにする上でも有効であることも示した。このことは各企業において指標体系を尺度とした化学物質総合管理に係る着実な改善運動が可能であることを示唆している。(著者抄録)