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J-GLOBAL ID:201002246361283670   整理番号:10A0561920

OsNAC10の根特異的発現は野外の乾燥条件下におけるイネの乾燥耐性と穀粒収量を改善する

Root-Specific Expression of OsNAC10 Improves Drought Tolerance and Grain Yield in Rice under Field Drought Conditions
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資料名:
巻: 153  号:ページ: 185-197  発行年: 2010年05月 
JST資料番号: C0606A  ISSN: 0032-0889  CODEN: PLPHA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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天水農業におけるイネ(Oryza sativa)の収量の持続可能性に対して,乾燥は深刻な脅威となる。本研究で,ゲノム機能解析を用いて,野外乾燥条件下において収量が改善される形質転換イネを作出した。イネに存在すると予測されている140個のOsNAC遺伝子のうち,18個の遺伝子がストレス条件により誘導されたため,これらの遺伝子のうち,過剰発現させるとストレス耐性が亢進されるOsNAC遺伝子が選別された。そのうち,OsNAC10は根と穂で主に発現し,乾燥や高塩濃度,アブシジン酸により誘導された。恒常的なGOS2プロモーターや根特異的なRCc3プロモーターの制御下でOsNAC10を過剰発現させると,栄養成長相における乾燥や高塩濃度,低温に対する耐性が上昇した。より重要なことには,RCc3:OsNAC3植物は,生殖成長相において顕著な乾燥耐性を示し,対照植物に対して乾燥条件下で25%から42%,通常条件下で5%から14%の穀粒収量が増加した。一方で野外条件におけるGOS2:OsNAC10植物の穀粒収量は通常条件,乾燥条件どちらにおいても対照植物と同様であった。マイクロアレイ解析により,これらの野外乾燥条件下での結果の違いは,OsNAC10依存的な遺伝子発現が根に加えて葉においても異なっていることを反映していることが明らかになった。RCc3:OsNAC10植物の根の直径は,中心柱や外皮,表皮の肥大により,GOS2:OsNAC10植物や対照植物よりも1.25倍太かった。以上の結果より,OsNAC10の根特異的な過剰発現が乾燥耐性を亢進し,野外乾燥条件下において顕著に穀粒収量を増加させることが実証された。
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分類 (2件):
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植物生理学一般  ,  稲作 
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