抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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木材の微細構造は,温度変化,水分や有機液体の吸・脱着などの環境変化を受けると,その雰囲気下に対応する分子配列を即座にとることができず不安定な構造をとると考えられている。これまで,その機構の全容を明らかにするため,各種履歴にともなう微細構造変化に着目して検討を進めてきている。本大会では,各種履歴にともなう飽水木材細胞壁中の微細構造変化を明らかにすることを目的として,温度変調DSCを用いて各種履歴が飽水木材の熱的挙動に及ぼす影響を検討した。その結果,測定温度0~100°C,飽水状態の木材の昇温過程では,直前の降温過程における冷却開始温度付近及び冷却開始温度よりも低温側において全熱流が発熱挙動を示すなど,各種履歴にともなう木材微細構造変化によって,その後の熱的挙動に差異が生じることが明らかになった。(著者抄録)