抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Y
2O
3-Sc
2O
3-ZrO
2系は,固体酸化物燃料電池(SOFC)用電解質として用いる目的で,この10年間広範囲に調べられてきた。スカンジア安定化ジルコニア(SSZ)材料は良好なイオン伝導率を有し,イットリアを導入すると相転移に対してSSZを安定化する。セリウムは大イオンであるので,立方晶蛍石相を安定化しスカンジアジルコニア系の伝導率を高めることが期待される。(Ce
xY
0.2-x)Sc
0.6Zr
3.2O
8-δ系の電気的性質を調べ,セリウムを導入しイットリウム量が減少する場合いかに伝導率が変化するかを観測した。組成的に均一,ち密な物質を得るために革新的なゾル-ゲル燃焼法により組成を製造した。この物質はSOFCの中温での電解質として使用する可能性を有する。(Ce
xY
0.2-x)Sc
0.6Zr
3.2O
8-δ系の伝導率を700°Cで,10
-24barsまでの酸素分圧の関数として調べた。セリア含量を有する試料はpO
2値が高いほど良好な伝導率を有する。これらは低酸素分圧にさらされた場合伝導率の明らかな低下がある。伝導率のこの低下は空格子点のクラスタ化の結果であると考えられ,空格子点数はセリア含量と共に増加するので,イオン伝導率の減少をもたらした。この系で試験した試料の場合,意味のある電子伝導率の証拠はない。伝導率の温度依存性を300~800°Cで常圧において決定した。Arrheniusプロットから相転移が550~600°Cで起ることが観測される。組成は各温度での伝導率値に対して非常に有意な効果を持たない。低温で顕著な伝導率寄与は低粒界伝導率による。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.