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J-GLOBAL ID:201002246692793309   整理番号:10A0719983

プロトンの大きさ

The size of the proton
著者 (33件):
資料名:
巻: 466  号: 7303  ページ: 213-216  発行年: 2010年07月08日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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プロトンは,見えている宇宙の主要な構成要素である。しかし,荷電半径や異常磁気モーメントなど,多くの性質はよく解明されていない。二乗平均平方根荷電半径rpは以前に,電子-プロトン散乱実験によって(よくても)2パーセントの正確度で決定された。現在の最も正確なrp値(不確定さ1パーセント)は,科学技術データ委員会(CODATA)がまとめた物理定数によって与えられている。この値は,主として原子状水素の精密分光と束縛状態量子電気力学(QED)の計算に基づいている。電子-プロトン散乱から推定されたrpの正確度は,原子状水素の束縛状態QEDの検証やリュードベリ定数(現在,最も正確に測定されている基本物理定数)の決定を制限する。rp測定の正確度を向上させるよりよい手段は,ミュオン水素(プロトンの周りを負のミュオンが周回している)によって与えられる。これは,通常の原子状水素と比較してボーア半径がずっと小さいため,プロトンの有限な大きさに関係する効果が増強される。特に,ラムシフト(2S1/2状態と2P1/2状態の間のエネルギー差)は,2パーセントもの影響を受ける。今回我々は,パルスレーザー分光を用いてミュオン・ラムシフトを測定し,49,881.88(76)GHzという値を得た。さらに,現在の微細・超微細分裂およびQED項の計算に基づいて,rp=0.84184(67)fmであることがわかった。この値は,0.8768(69)fmというCODATAの値から5.0標準偏差ずれている。我々の結果は,リュードベリ定数を-110kHz/c(4.9標準偏差)ずらさなければならないか,原子状水素またはミュオン水素原子のQED効果の計算が不十分であることを意味している。Copyright Nature Publishing Group 2010
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