抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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通信遅延を含むネットワーク制御系における変動遅延の影響について論じ,個々の遅延時間を観測し,積極的に制御に利用することで,制御性能劣化の抑制を図るとともに,モデル化誤差に対する補償器の付加によって,系の安定性余裕と応答を改善することを提案した。まず,リモートプラントの動力学モデルと実際のプラントが一致しているとの前提の下に,変動遅延がシステムに与える影響,ネットワークベースの制御系における変動遅延,変動遅延の補償を含んだシステムを考察し,シミュレーションによって,往復の変動遅延を個別に扱う提案手法の有効性を確認した。次に,モデルとプラントの間に誤差が生じるとの前提のもとに,同誤差が系に及ぼす影響を軽減するための補償器を提案した。最後にリモートプラントとしてギア付DCモータによる実験を行い,変動遅延補償,モデル化誤差の補償の検証を行い,提案手法が安定な応答を示していることを確認した。