抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第二次世界大戦に敗れて以来の日本の教育課程は学習指導要領により規定されてきた。敗戦直後の学習指導要領は旧文部省の著作物であり,教育課程への試案であったが,1958年に表題から「(試案)」という言葉を削除して以来,文部省または文部科学省は公立学校における教育課程を一元的に管理してきた。おおよそ10年ごとに改訂されている学習指導要領は改訂前の10年間に現れた好ましからざる現象へ対症療法を施そうとしたようである。しかし,どの治療も成功しなかった。「(試案)」という言葉を削除して,法的拘束力があるとした1958年以後の学習指導要領では,文部省または文部科学省は,学習内容を規定するにあたり,意図を説明しないし,根拠も示さない,ただ単に規定する。たとえば,教科書検定という名の検閲によるしめつけが教育を萎縮させる。民間では1970年代に教育課程の自主編成の運動が起こっている。筆者も数学の教育課程の私案を提案し,小学校から高校までの数学の教育内容を分類した。