文献

J-GLOBAL ID：201002247069274160   整理番号：10A0169845

電解チャージにより水素吸蔵した純アルミニウムにおける水素存在状態と引張特性に与える水素の影響

The Existing State of Hydrogen in Electrochemically Charged Commercial Purity Aluminum and Its Effect on the Tensile Properties

著者 (5件)： 鈴木啓史 (上智大学理工学部機能創造理工学科) ,  小林大輔 (上智大学理工学部機能創造理工学科) ,  花田信子 (上智大学理工学部機能創造理工学科) ,  高井健一 (上智大学理工学部機能創造理工学科) ,  萩原行人 (上智大学理工学部機能創造理工学科)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 74  号： 2  ページ： 65-71 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電気化学的手法により純アルミニウム中に多量の水素を導入し,昇温脱離分析法による水素放出温度プロファイルにより,多量の水素が存在する条件の下で,アルミニウム中での水素の存在状態を明らかにし,引張特性に与える影響を検討した。純アルミニウムに0.1%NH₄SCNを加えたH₂SO₄溶液中での電解チャージにより,水素を吸蔵させた。水素量及び水素のアルミニウム中での存在状態を昇温脱離分析法により得られる水素放出温度プロファイルを用いて明らかにした。水素を吸蔵した試料に対する歪速度を変えた引張試験及び引張変形中の水素放出の測定により,水素が引張特性に与える影響を検討した。水素放出温度プロファイルには,100°C及び400°C付近にピークが見られた。低温側のピークは転位及び空孔にトラップされた拡散性の水素によるものであり,高温側のピークはブリスタ中に分子として存在する非拡散性の水素によるものであった。

シソーラス用語： *水素吸蔵 ,  電解 ,  水素化 ,  純金属 ,  *アルミニウム ,  引張 ,  *水素 ,  硫酸 ,  pH【水素イオン指数】 ,  電位 ,  引張変形 ,  転位【結晶】 ,  歪速度 ,  伸び率 ,  昇温脱離 ,  ガス放出 ,  脱水素 ,  ブリスタリング ,  引張試験 ,  pH依存性 ,  電解法 ,  温度分布
準シソーラス用語： 温度プロフィル ,  空孔【点欠陥】

分類 (2件)： その他の金属組織学  (WB01040Y) ,  機械的性質  (WB02030U)

物質索引 (1件)： チオシアン酸アンモニウム

引用文献 (33件)：

• 1) J. R. Pickens, J. R. Gordon and J. A. S. Green: Metall. Trans. A 14(1983) 925-930.
• 2) T. Ohnishi, T. Hara, Y. Mohri and Y. Nakatani: J. JILM 27(1977) 473-479.
• 3) T. Ohnishi, K. Higashi, N. Inoue and Y. Nakatani: J. Japan Inst. Metals 45(1981) 972-976.
• 4) L. Christodoulou and H. M. Flower: Acta Metall. 28(1980) 481-487.
• 5) D. Hardie, N.J.H. Holroyd and R. N. Parkins: Met. Sci. 13(1979) 603-610.

タイトルに関連する用語 (5件)： 電解 ,  水素吸蔵 ,  純アルミニウム ,  水素 ,  引張特性