抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エンジンシステムから発生する騒音は,吸気系から発生する吸気騒音,エンジン本体から発生するエンジン騒音,排気系から発生する排気騒音に分類されるが,本稿ではエンジン騒音,特に,エンジン内での燃焼による急激な圧力上昇に伴い発生する燃焼騒音につき簡単なモデルをもとに解説した。燃焼騒音発生モデルに関して,はじめに,線形モデルを考察するとともに,その線形モデルの応用につき展開し,次に,過渡発生モデルとして燃焼騒音の発生時間・周波数特性を表現するモデルを考察した。これらの過渡発生モデルの考察では,燃焼衝撃入力と燃焼騒音の発生の関係,エンジン構造振動を考慮した過渡発生モデル,減衰率及び伝達放射率の算出,これらの過渡騒音発生モデル及び線形モデルの比較につき言及した。これらの結果,燃焼騒音の発生を抑制するためには,燃焼衝撃パワーを抑制するように燃焼状態を変更すること,燃焼衝撃を放射音に変換し難くすることが有効であることがわかった。過渡騒音発生モデル及び線形モデルの関係式から,燃焼衝撃を放射音に変換し難くするには,エンジン構造の減衰率を高くすること,伝達放射率を低くすることなどが必要であることがわかった。