抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1899年制定の旧著作権法から1970年に現行著作権法に改正された経緯を,図書館並びに権利者団体が私的複製と図書館利用者に対する複製についてどのような意見を提出し,著作権制度審議会はどのような検討をしたのか,なぜ現在のような条文になったのか,当時の資料をひも解きながら探った。著作権制度審議会(1962年設置)における審議状況と中間報告,中間報告に対する図書館団体の要望及び関係団体の要望の検討,審議結果をとりまとめた結果報告とその説明会,その後の図書館団体の要望や権利者団体の要望について概説した。関係団体からの意見を受けて残された問題点等を検討した「会長・主査連絡会」の審議と得た結論について述べた。1966年4月審議会は文部大臣に対しその結論を答申した。その私的使用と図書館における利用者に対する複製の部分を示した。審議会答申の趣旨を法文化した法律草案(第一次案)の関係する条文を示した。第一次案に対する関係団体の意見を考慮した第三次案と第三次案に対する関係団体の動きについて述べた。その後公表された第五次案は国会事情により2回の廃案を経て,第63回国会で1970年4月に成立し,1971年1月から施行された。成立から今日までの動向と複製に関する国際的勧告について言及した。