文献

J-GLOBAL ID：201002247395464637   整理番号：10A0225707

Lmo2癌遺伝子は胸腺細胞自己複製を誘発することによりマウスにおいて白血病を誘発する

The Lmo2 Oncogene Initiates Leukemia in Mice by Inducing Thymocyte Self-Renewal

著者 (12件)： MCCORMACK Matthew P. (Royal Melbourne Hospital, Victoria, AUS) ,  MCCORMACK Matthew P. (Univ. Melbourne, Victoria, AUS) ,  YOUNG Lauren F. (Royal Melbourne Hospital, Victoria, AUS) ,  VASUDEVAN Sumitha (Royal Melbourne Hospital, Victoria, AUS) ,  DE GRAAF Carolyn A. (Univ. Melbourne, Victoria, AUS) ,  DE GRAAF Carolyn A. (Walter and Eliza Hall Inst. Medical Res., Victoria, AUS) ,  CODRINGTON Rosalind (James’s Univ. Hospital, Leeds, GBR) ,  RABBITTS Terence H. (James’s Univ. Hospital, Leeds, GBR) ,  JANE Stephen M. (Royal Melbourne Hospital, Victoria, AUS) ,  JANE Stephen M. (Univ. Melbourne, Victoria, AUS) ,  CURTIS David J. (Royal Melbourne Hospital, Victoria, AUS) ,  CURTIS David J. (Univ. Melbourne, Victoria, AUS)
資料名： Science  (Science)
巻： 327  号： 5967  ページ： 879-883  発行年： 2010年02月12日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Lmo2癌遺伝子に誘発されるヒト急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)の細胞起源をマウスを使用して検討した。胸腺においてLmo2が構成的に発現されたマウスを研究するために,細胞運命マッピングを使用した。Lmo2は明白なT-ALL発症前の8か月齢マウスにおいて方向付けされた前駆T細胞の自己更新を引き起こした。これらの自己更新した細胞はT細胞分化能力を保持するが造血幹細胞(HSC)に典型的ないくつかの遺伝子を発現した。このことは,Lmo2がHSC特異的転写プログラムを再活性化することを暗示する。そのような遺伝子の1つを強制発現させるとin vivoでの胸腺細胞の自己更新が開始する。従って,Lmo2は前白血病胸腺細胞の自己更新開始を促進し,方向付けされた前駆T細胞が白血病形質転換に必要な付加的な遺伝的変異を蓄積可能であるという機序を提供する。

シソーラス用語： *胸腺細胞 ,  癌遺伝子 ,  マウス ,  *急性白血病 ,  造血幹細胞 ,  *転写因子 ,  *タンパク質 ,  複製【遺伝】 ,  T細胞
準シソーラス用語： Tリンパ球 ,  Lmo2癌遺伝子 ,  *急性リンパ芽球性白血病 ,  *LMO2 ,  自己複製

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  発癌機序・因子  (GE02020C)

タイトルに関連する用語 (6件)： 癌遺伝子 ,  胸腺 ,  細胞自己複製 ,  誘発 ,  マウス ,  白血病