文献

J-GLOBAL ID：201002247546344990   整理番号：10A0260108

カリックス[5]アレーン環状体のスレッディング

Threading the Calix[5]arene Annulus

著者 (7件)： GATTUSO Giuseppe (Universita di Messina, Messina, ITA) ,  NOTTI Anna (Universita di Messina, Messina, ITA) ,  PARISI Melchiorre F. (Universita di Messina, Messina, ITA) ,  PISAGATTI Ilenia (Universita di Messina, Messina, ITA) ,  AMATO Maria E. (Universita di Catania, Catania, ITA) ,  PAPPALARDO Andrea (Universita di Catania, Catania, ITA) ,  PAPPALARDO Sebastiano (Universita di Catania, Catania, ITA)
資料名： Chemistry - European Journal  (Chemistry - European Journal)
巻： 16  号： 8  ページ： 2381-2385  発行年： 2010年 
JST資料番号： W0744A  ISSN： 0947-6539  CODEN： CEUJED  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ロタキサンやカテナンのように機械的にインターロックした構造を持つ分子系はナノスケールの分野における技術的応用が注目されている。カリックス[n]アレーンはサイズの調整が容易で,多目的な使用が可能であるにもかかわらず,インターロック超分子を組上げるためのビルディング・ブロックとしての利用には余り注目されてこなかった。カリックス[4]アレーンのキャビティは線状のゲスト分子をtスレッドするには小さ過ぎるが,もう少し大きなカリックス[5]アレーンは擬似ロタキサンを作る可能性の高い有力な候補材料と見なされる。本稿では,カリックス[5]アレーンと線状の第2級アルキルアンモニウムイオンから生成する[2]擬似ロタキサンの最初の事例について記述し,上記擬似タキサンが塩イオンのペアリング効果によって優勢的に生成するが,スレッド化/脱スレッド化プロセスの時間経過はアンモニウムカチオン鎖の長さに依存することを示した。カリックス[5]アレーンをベースとするロタキサンは膜輸送薬剤や徐放性基質配送システムのほか,より一般的には化学デバイスとしての応用が期待できる。

シソーラス用語： *環状体 ,  *ロタキサン ,  *アンモニウム化合物 ,  *アルキル基 ,  *鎖長効果 ,  膜輸送 ,  徐放性製剤 ,  *カリックスアレーン ,  剤形
準シソーラス用語： *カリキサレン ,  *カリックス[5]アレーン

分類 (2件)： 分子化合物  (CE02000C) ,  シクロファン,カテナン,ロタキサン,カリキサレン,ノット(三つ葉結び目)  (CF06120M)

物質索引 (3件)： ジブチルアンモニウム ,  5,11,17,23,29-ペンタ-tert-ブチル-31,32,33,34,35-ペンタキス(tert-ブトキシカルボニルメトキシ)ヘキサシクロ[25.3.1.1^3,7.1^9,13.1^15,19.1^21,25]ペンタトリアコンタ-1(31),3,5,7(35),9,11,13(34),15,17,19(33),21,23,25(32),27,29-ペンタデカエン ,  ジヘキシルアンモニウム

タイトルに関連する用語 (2件)： アレーン ,  環状体