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J-GLOBAL ID：201002247828635717   整理番号：10A0222871

固体状態NMRによって特性化したアイソタクチックポリプロピレンにおける分子秩序化と分子動力学

Molecular Ordering and Molecular Dynamics in Isotactic-Polypropylene Characterized by Solid State NMR

著者 (3件)： MIYOSHI Toshikazu (National Inst. for Advanced Industrial Sci. and Technol., Ibaraki, JPN) ,  MAMUN Al (National Inst. for Advanced Industrial Sci. and Technol., Ibaraki, JPN) ,  HU Wei (National Inst. for Advanced Industrial Sci. and Technol., Ibaraki, JPN)
資料名： Journal of Physical Chemistry B  (Journal of Physical Chemistry B)
巻： 114  号： 1  ページ： 92-100  発行年： 2010年01月14日 
JST資料番号： W0921A  ISSN： 1520-6106  CODEN： JPCBFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 固体状態(SS)-NMRを用いアイソタクチックポリプロピレン(iPP)のα形内部に関する分子局所充填構造と分子動力学を調べた。最初,回転機構¹Hスピン-格子緩和時間(T_1ρH)フィルタを組込んだ高分解能¹³C NMRによって等温結晶化とアニーリングのもとで高アイソタクシティー試料を用いてiPPのα形におけるステム配向と充填について秩序-無秩序現象を再評価した。緩和フィルタはスペクトへの非晶質寄与を除去した。この測定において,¹H-¹³C双極子相互作用を効果的に抑制するため,高出力TPPMデカップリングを適用した。高度に改良した高分解能¹³C SS-NMRスペクトルは等温結晶化とアニーリング両者のもとで,二種類の限定構造と秩序化充填画分f_order間の中間構造を適切に評価した。結果として,ステム配向における顕著な量の無秩序が高い結晶化温度T_cとT_aでさえ含まれることを見いだした。更に,ステム配向と鎖折畳み則に基づく鎖水準の構造変化を考察した。このことは高分子鎖配列がT_cを上げる共に起こることを示した。¹H T_1ρHによって秩序と無秩序充填領域間の空間不均一性を調べた。引き続き,SAXSによるα形の平均ラメラ厚さ<l>を特性化し,<l>とf_orderに及ぼす過冷却とアニーリング効果を取り扱い,結晶化とアニーリングのもとでラメラ厚さ増強に先立って分子秩序化が起こる<l>とf_order間の関係を見いだした。最後に,交換の中心バンド唯一検出(CODEX)NMRを適用することによってiPPのα形におけるステムの螺旋跳躍運動の相関時間と活性化エネルギーを調べた。

シソーラス用語： *イソタクチックポリプロピレン ,  *規則化 ,  分子動力学 ,  *分子充填 ,  局所性 ,  結晶化 ,  アニーリング【現象】 ,  *秩序無秩序転移 ,  非晶質 ,  高分子鎖 ,  折畳み構造 ,  不均一性 ,  ラメラ ,  跳躍現象 ,  相関関数 ,  時間依存性 ,  活性化エネルギー ,  スピン-格子緩和 ,  緩和時間 ,  高分解能分光法 ,  炭素13NMR ,  陽子磁気共鳴 ,  双極子相互作用 ,  デカップリング ,  温度依存性 ,  晶出温度 ,  無秩序系
準シソーラス用語： 結晶化温度 ,  相関時間 ,  秩序化

分類 (2件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  有機化合物のNMR  (BM07044Q)

タイトルに関連する用語 (7件)： 固体状態 ,  NMR ,  特性化 ,  アイソタクチックポリプロピレン ,  分子 ,  秩序化 ,  分子動力学