抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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冬の寒い日に空から舞い降りてくる雪の結晶は,子供のみならず,大人も興味をそそられる。そして,小学校理科で「水のすがた」を学び始める上でも,雪,つまり,氷の結晶の成長を教材化することは,自然現象の面白さを小中学生に気付かせるのに有効である。本稿では,教材化の前段階として,雪(氷)の結晶の成長過程について調査した。本調査では,顕微鏡観察用冷却加熱ステージ内の温度可変ブロック(-8~-20°C)上にスライドガラスより肉薄のカバーガラスを置き,その上で過飽和条件(0.7以上)で結晶を成長させて観察した。この結果,-8°Cの1.3g/m
3の比較的低い過飽和量では,コップ状を含むその他の結晶形が多く,-10°Cでは,不完全結合型(扇型)結晶,-12,-14°Cでは,完全分離型(六花弁状の樹枝状)結晶,-16,-18,-20°Cでは,不完全結晶型(扇型)結晶が多くなり,3次元自由空間での氷結晶の成長を示す小林ダイヤグラムを一致することが明らかとされた。更に,-18,-20°Cでの2.0g/m
3以上の高い領域では,新たに完全結合型(六角板状)結晶が成長することも分かった。