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J-GLOBAL ID：201002247884669381   整理番号：10A0814196

X線非弾性散乱による流体ダイナミクスの研究

Atomic dynamics in fluids studied by inelastic x-ray scattering

著者 (7件)： 乾雅祝 (広島大 大学院総合科学研究科) ,  梶原行夫 (広島大 大学院総合科学研究科) ,  松田和博 (京大 大学院理学研究科) ,  石川大介 (高輝度光科学研究セ) ,  筒井智嗣 (高輝度光科学研究セ) ,  BARON Alfred Q. (高輝度光科学研究セ) ,  BARON Alfred Q. (理研)
資料名： 放射光  (日本放射光学会誌)
巻： 23  号： 4  ページ： 219-229  発行年： 2010年07月31日 
JST資料番号： L0956A  ISSN： 0914-9287  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 1990年代半ばにmeVオーダーのエネルギー分解能を達成したX線非弾性散乱実験技術により,高温高圧下の極端条件下にある超臨界流体の原子,分子ダイナミクス研究は大きく進展した。本稿では,著者らが独自の高温高圧実験技術を用いてSPring-8のBL35XUビームラインで行った,高温高圧下で膨張した流体水銀のX線非弾性散乱実験を中心に,液体,流体の原子ダイナミクスの理論的背景と,超臨界流体特有のダイナミクスについて紹介する。中でも,流体水銀の金属-非金属転移近傍で観測された,音響モードのエネルギーが超音波を用いて観測された音速よりも3倍大きい分散を示す速い音波の解明は,原子が凝集して金属が形成される素過程を理解する上で重要な現象と考えられる。本稿の結びでは,この分野の近い将来についても展望する。(著者抄録)

シソーラス用語： 非弾性散乱 ,  放射光施設 ,  *超臨界流体 ,  水銀 ,  音響モード ,  *X線散乱 ,  金属-絶縁体転移 ,  液体金属
準シソーラス用語： 高温高圧実験 ,  SPring-8 ,  *X線非弾性散乱

分類 (1件)： 液体金属の構造  (BK02020P)

引用文献 (35件)：

• 細川伸也. 放射光. 1999, 12, 5, 384
• BARON, A. Q. R. 分光研究. 2009, 58, 5, 205
• 細川伸也. 分光研究. 2009, 58, 5, 301
• CUNSOLO, A. Phys. Rev. Lett. 1998, 80, 3515
• HOSOKAWA, S. Phy. Rev. Lett. 2009, 102, 105502

タイトルに関連する用語 (4件)： X線非弾性散乱 ,  流体 ,  ダイナミクス ,  研究