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J-GLOBAL ID:201002248051104786   整理番号:10A1043448

情景画像の特徴を考慮した円形道路標識の抽出アルゴリズム

Method for Extracting Circular Road Signs on the Basis of Scene Image Features
著者 (3件):
資料名:
巻: 130  号: 10  ページ: 1865-1872 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: S0810A  ISSN: 0385-4221  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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道路標識を自動抽出・認識し,その内容を道路利用者に提示することは,交通事故の低減に寄与することが期待できる。道路標識の認識は抽出処理と認識処理に大別される。筆者らはこれまでに,簡略化ファジィ推論を用いた円形道路標識の内部領城推定アルゴリズムと認識法を提案した。その結果,画像中の円形道路標識のサイズや取得角度が変化しても良好に標識の抽出および認識が可能であること,複数の標識が含まれる画像や陰影の含まれる画像に対しても適用可能であることなどを示したが,情景画像中の色情報の変化に弱いなどの課題があった。これに対し,本論文では,情景画像の特徴を考慮した円形道路標識抽出アルゴリズムを提案しその有効性について検討を加えた。その結果,明度情報を併用した赤標識領城抽出処理は,色相・彩度などの色情報だけでは標識領域の抽出が困難となる赤標識の抽出に有効であることを明らかにした。また,情景画像の特徴を考慮して,彩度値および明度値の2値化に用いるしきい値を自動選定する青標識領域抽出処理は,色相値が同等となる夏季の快晴時における空の色と標識との判別を容易とし,青標識の抽出に有効であることを明らかにした。そして,提案法は本論文が対象とする385枚の円形道路標識の中で,354枚(91.9%)の抽出が可能であることを明らかにした。すなわち,赤標識283枚のうち266枚(94.0%),青標識102枚のうち88枚(86.3%)の抽出が可能であることを明らかにした。
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