抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現下の厳しい労働市場において,公共職業安定所が需給調整機能を一層発揮していくことが求められている。公共職業安定所の職業相談は,求職者の過去からのキャリアを踏まえて,未来へと求職者のキャリアを連鎖させていくことを支援するプロセスであると言える。これを,制約された時間と空間の中で行っていく必要があり,職員が対応に困難を感じる場面は少なくないと考えられる。公共職業安定所の需給調整機能の強化のためには,職員の専門性の向上が不可欠であり,労働政策研究・研修機構が実施する中央研修と,都道府県労働局が実施する地方研修とが行われてきた。このうち,地方研修においては,職業相談業務に直結した取り組みやすく実践的な研修プログラム及び研修教材が求められていた。そこで,職員が対応に困難を感じる場面を取り上げ,このような場面において適切な対処を行うために,研究-研修-実践から研究へというアクションリサーチを地方研修にまで発展させて,「よりよい職業相談を行うために-困難場面への対応-」(研修プログラム及び研修教材)を開発し,2009年9月に都道府県労働局に配付したところである。本資料シリーズでは,その開発の経緯と効果について紹介する。