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J-GLOBAL ID：201002248148138634   整理番号：10A1001204

心材色に着目した精英樹第二世代からの京築ヒノキの選抜

Heartwood Color-Based Selection of Proto-Cultivars from Progenies of a Hinoki (Chamaecyparis obtusa) Plus Tree in Keichiku Region

著者 (3件)： 森康浩 (福岡県森林林業技術センター) ,  秋山真孝 (福岡県飯塚農林事務所) ,  宮原文彦 (福岡県森林林業技術センター)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 56  号： 5  ページ： 355-363 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福岡県北東部の京築地方で生産される「京築ヒノキ」について,地元の製材所や森林組合にイメージ調査を行った結果,心材色が赤いという特徴を挙げる回答者が多かった。現存の京築ヒノキ正角材の心材色を調べたところ,明度,色相,彩度ともに変異が大きかった。そこで固有の心材色が発現する栽培品種を育成するため,心材色に着目して京築ヒノキの個体選抜を試みた。地元の住民や林業関係者に正角材10本を見せ,京築ヒノキとしてふさわしい心材色をもった個体を決定する嗜好性調査を行った。得票率の高かった上位4本の心材色は互いに有意差がないが他の供試材とは区別できたため,これら4本のもつ心材色を選抜基準とした。次に,京築地方から唯一選抜されたヒノキ精英樹「県豊前2号」の第二世代から,森林組合職員とともに立木形質の良好な8個体を予備選抜した。すべて正角材に製材して選抜基準に合致した1個体を最終選抜し,挿し木クローンを確保した。(著者抄録)

シソーラス用語： *精英樹 ,  *ヒノキ ,  心材 ,  木材 ,  明度 ,  色相 ,  彩度 ,  栽培品種 ,  嗜好性 ,  実態調査 ,  住民意識 ,  比率 ,  品種選定 ,  世代交代 ,  樹木 ,  *選択基準 ,  クローン ,  福岡県 ,  森林組合 ,  正角材 ,  遺伝的変異 ,  材料
準シソーラス用語： 変異 ,  *京築ヒノキ ,  京築地方 ,  順位 ,  *心材色 ,  製材所 ,  挿木クローン ,  第二世代 ,  得票率 ,  立木形質

分類 (1件)： 木質材料の製造・加工一般  (FF05031B)

引用文献 (41件)：

• 内村悦三. 林木の育種. 1980, 117, 6-12
• 眞神康三. 兵庫県立林業試験場研究報告. 1986, 31, 18-25
• 古閑清隆. 熊本県林業研究指導所業務報告. 1983, 22, 24-25
• 野原正人. 木材工業. 1983, 38, 7, 313-317
• 大場秀幸. 日本林学会九州支部研究論文集. 1990, 43, 225-226

タイトルに関連する用語 (5件)： 心材 ,  着目 ,  精英樹 ,  世代 ,  ヒノキ