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J-GLOBAL ID：201002248165118744   整理番号：10A0377620

国家イノベーションシステムにおける構成要素の統制について-フィンランドの事例分析より-

著者 (1件)： 灘山直人 (Helsinki School of Economics)
資料名： イノベーション・マネジメント  (Journal of Innovation Management)
号： 7  ページ： 73-89  発行年： 2010年03月31日 
JST資料番号： L5683A  ISSN： 1349-2233  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国家イノベーションシステムの成功モデルと位置付けられているフィンランドを事例に,国が1つの領域へイノベーションを集約させる方法について考察した。具体的には,まず,国家イノベーションシステムに関連する先行研究を整理し,フィンランドICT産業の発展経緯について戦後から現代までを整理し,フィンランドが国策としてICT産業に早い段階から注力してきたことを,NOKIAの成功に触れながら述べた。次いで,国家イノベーションシステムの各構成要素について実施された施策を整理し,その上で,それらの構成要素がどのように1つの方向へと導かれたのかを分析し,まとめとして2つの仮説,1)政府がイノベーション戦略を定め,各施策を統制する,2)中核企業が目標領域を率先して開拓し,リーダーシップを発揮する,を提案した。

シソーラス用語： *技術革新 ,  国際企業 ,  競争力 ,  産業開発 ,  経営戦略 ,  *国家政策 ,  フィンランド共和国 ,  情報産業 ,  通信業 ,  電機電子工業
準シソーラス用語： イノベーション ,  *国際競争力 ,  ビジネスモデル ,  *産業政策 ,  技術戦略 ,  事例分析

分類 (1件)： 生産に関する一般問題  (NA01060I)

引用文献 (33件)：

• 笹野尚、 (2006)「ハイテク型産業クラスターの形成メカニズム--フィンランド・オウルICTクラスターにおける歴史的実証」、『経済経営研究』、vol27、日本政策投資銀行設備投資研究所。
• 庄井良信・中嶋博、 (2005) 『フィンランドに学ぶ教育と学力』、明石書店。
• 寺岡寛、 (2006) 『比較経済社会学--フィンランドモデルと日本モデルー』、信山社。
• マニュエル・カステル、ペッカ・ヒマネン、 (2005年) 『情報社会と福祉国家』、ミネルヴァ書房。
• ミカ・クルユ、 (2008) 『オウルの奇跡』、新評論。

タイトルに関連する用語 (6件)： 国家 ,  イノベーション ,  構成要素 ,  統制 ,  フィンランド ,  事例分析