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J-GLOBAL ID:201002248390757292   整理番号:10A1090968

チタン/CFRP/アルミニウムスタックの穴あけ

Drilling of Titanium/CFRP/Aluminium Stacks
著者 (6件):
資料名:
巻: 447/448  ページ: 624-633  発行年: 2010年 
JST資料番号: D0744C  ISSN: 1013-9826  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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約10mm厚さのチタンとアルミニウム合金板に挟まれた30mm厚さのチタン/CFRP/アルミニウムスタック穴あけ時の実験結果を詳述した。試験は,L18Taguchi直交配列に基づく修正一部実施要因計画を利用し,工具被覆,切削速度,送り速度と加工環境の4因子を含む。評価工具は,非被覆タングステンカーバイドドリル,硬合金C7層とCVCダイヤモンド被覆ドリルも評価した。応答変数は,主として300μmのフランク摩耗試験基準終わりの工具摩耗と切削抵抗/トルクであった。CFRPとAl断面穴あけ時の切削速度を,チタン断面の2倍にし,20/40,40/80と60/120m/minの切削速度と送り速度0.05,0.10と0.15mm/revで調べた。切削剤は,水/油エマルジョン乳化油で,工具ホルダ組み込み冷却剤主軸アダプターで供給した。対比した外部供給は,スプレイミスト環境を水溶性油冷却剤と鉱物油潤滑剤混合物で生成した。湿式切削条件で,低切削速度(20/40m/min)と送り速度(0.05mm/rev)で,非被覆ドリル使用時,最高310穴を達成した。新ドリルの湿式切削時,スラスト力は,チタン層で最高600N,CFRP材で最低190Nを記録した。スプレイミストの利用は,概して,アルミニウム合金でスラスト力が大きかった。ANOVAは,TiとAlのスラスト力に関し,送り速度と環境条件が,統計的に5%水準で有意であることを示した。送り速度と環境条件は,TiとAl層のトルク生成の有力な要因であり,送り速度はTiで72%の影響を持ち,環境条件は,Alのトルクに影響する主変数であった。CFRPは工具寿命に決定的な影響はないようであった。CVDダイヤモンドやC7硬合金被覆は,工具寿命,スラスト力やトルクに利点はなかった。主軸冷却剤の高圧使用を,外部スプレイミスト以上に推奨する。
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