抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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相互相関法とともにウィンドウ重なり加工技術を使うことの可能性を光ファイバシステムを用いた瞬間粒子速度測定のために調べた。一対の人工信号パルスを発生させてそれらが相互相関するときの既知速度場を作り出した。パラメトリック解析を実施してウィンドウ重なり技術が光ファイバプローブシステムの速度サンプリング頻度を促進するかどうかを求めた。ウィンドウ重なり技術は比較的短いデータ分割(ウィンドウ)に対して瞬間速度計算の精度を改善するのに効果があることが分った。ウィンドウサイズの長さが増すにつれ,ウィンドウ重なり法の効率は減少した。ウィンドウ重なり技術は最小ウィンドウサイズよりも4倍の長さまでのウィンドウサイズに対してのみ有効であることが分った。最小ウィンドウサイズはNyquist理論に従った最大速度サンプリング頻度に対応する十分な数のデータ点を含んだ。すなわち,ウィンドウ重なり技術は速度データ(あるいは相互相関関数で用いたウィンドウサイズ)が流れの最高頻度よりも4倍低い(あるいは良好な)頻度でサンプリングされたときのみ速度サンプリング頻度を促進するのに有効で有り得た。ハードウェア制限のために,乱流における最高頻度速度ゆらぎを捕えるのに十分高い頻度でデータを捕集ことは不可能である。従って,本研究では,光ファイバプローブの速度サンプリング頻度が,高乱流粒子積載管内流から集めたデータを用いて,ウィンドウ重なり技術によって促進されるかを調べた。結果から,ウィンドウ重なり技術は瞬間粒子速度測定を若干改善することが示された。このことは流内の高頻度速度ゆらぎに比較して大きいウィンドウサイズ(あるいは低いサンプリング頻度)によるものと信じられた。従って,粒子速度ゆらぎは,時間期間ΔT中の速度変動を濾過する相互相関法の性質のために,光ファイバプローブを用いて正確に計算されないかも知れない。実寿命応用において粒子速度ゆらぎ測定のためのかなり正確な結果を得るためには,時間インターバル(ウィンドウサイズ)は流内において最高頻度で生じるよりもせいぜい4倍低い頻度に対応するよう十分小さくなければならない。(翻訳著者抄録)