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J-GLOBAL ID：201002249034131083   整理番号：10A1065571

イネにおいてカドミウム蓄積を制限している遺伝子

Gene limiting cadmium accumulation in rice

著者 (7件)： UENO Daisei (Okayama Univ., Kurashiki, JPN) ,  YAMAJI Naoki (Okayama Univ., Kurashiki, JPN) ,  KONO Izumi (Inst. Soc. Techno-innovation of Agriculture, Forestry, and Fisheries, Ibaraki, JPN) ,  HUANG Chao Feng (Okayama Univ., Kurashiki, JPN) ,  ANDO Tsuyu (Inst. Soc. Techno-innovation of Agriculture, Forestry, and Fisheries, Ibaraki, JPN) ,  YANO Masahiro (National Inst. Agrobiological Sci., Ibaraki, JPN) ,  MA Jian Feng (Okayama Univ., Kurashiki, JPN)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 38  ページ： 16500-16505  発行年： 2010年09月21日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： カドミウム(Cd)は,毒性の高い金属であり,Cdのとりこみは,ヒトの多様な疾病と関連している。本研究では,Cd蓄積が異なる品種を交配し,マップベースクローニング法を用いて,イネ第7染色体上にCd蓄積の原因となる量的形質遺伝子座(QTL)遺伝子OsHMA3を同定した。Cd低蓄積品種由来のOsHMA3nのCd高蓄積品種への導入またはCd低蓄積品種におけるRNAiによるOsHMA3発現ノックダウンの結果から,OsHMA3は,これらの品種におけるCd蓄積の違いの原因であることが示された。OsHMA3は,両品種で構成的に発現され,OsHMA3蛋白質は,イネ根細胞のトノプラストに局在することを明らかにした。酵母における異種アッセイとイネにおける過剰発現の結果,OsHMA3は,根においてCdを液胞に隔離し,地上組織に近づけない侵入防止システムとして機能するが,Cd高蓄積品種由来の対立遺伝子は,単一アミノ酸変異のため侵入防止システムとしての機能を失ったと結論付けた。

シソーラス用語： イネ ,  *遺伝子 ,  カドミウム ,  生体内蓄積 ,  量的形質遺伝子座 ,  *生体輸送 ,  細胞内分布 ,  遺伝子クローニング ,  品種差 ,  液胞膜 ,  対立遺伝子 ,  栽培品種
準シソーラス用語： QTL【遺伝】 ,  *カドミウム輸送体 ,  トノプラスト ,  ポジショナルクローニング ,  細胞内局在 ,  *OsHMA3遺伝子

分類 (2件)： 作物の品種  (FC02020V) ,  植物生理学一般  (EH02010Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： イネ ,  カドミウム ,  蓄積 ,  制限 ,  遺伝子