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J-GLOBAL ID：201002249053033815   整理番号：10A1529609

実大免震建物の擁壁衝突実験

Experiments of Collision to Retaining Wall with Real-Scale Base-Isolated Building

著者 (3件)： 三輪田吾郎 (大林組) ,  佐野剛志 (大林組) ,  勝俣英雄 (大林組)
資料名： 大林組技術研究所報(CD-ROM)  (Report of Obayashi Corporation Technical Research Institute (CD-ROM))
号： 74  ページ： 22-2(8P)  発行年： 2010年12月01日 
JST資料番号： G0068C  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 免震建物の擁壁衝突に関する既往の解析検討では,重要な解析諸元である擁壁の復元力特性の裏付となる実験データを示した報告が少ない。そのため筆者らは解体予定の実大免震建物を用いて上部建屋を擁壁に衝突させる実験を実施した。実験はRC造5階建の免震建物の上部建屋にジャッキで初期変位を与えた後,ジャッキの荷重を急速に開放し,積層ゴムの復元力により上部建屋を擁壁に衝突させるものである。初期変位を100mm与えた衝突実験では,擁壁に最大650kNの荷重と25mmの変位が生じ,擁壁の復元力特性は弾塑性性状を示した。実験後には衝突箇所の擁壁における局所的なひび割れや,擁壁-背後地盤間の間隙の発生,上部建屋1階柱脚のひび割れを確認した。本実験により,免震建物の擁壁への衝突現象を分析する上で重要な知見を得ることができた。(著者抄録)

シソーラス用語： *免震構造 ,  *擁壁 ,  衝突試験 ,  実物大試験 ,  変位 ,  復原性 ,  免震装置 ,  積層ゴム ,  地質柱状図 ,  加速度 ,  自由振動 ,  緩衝材 ,  静荷重 ,  亀裂伝搬
準シソーラス用語： 復元力特性

分類 (2件)： 建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P) ,  基礎の破壊・補強,擁壁,その他  (RA03100V)

引用文献 (11件)：

• 柏尚稔, 他: 大地震下における免震建物の応答と損傷特性 (その1: 実験と解析モデル), 日本建築学会大会学術講演梗概集 (北海道), B-2, pp. 393~394,(2004)
• 梶井丈史, 他: 震源近傍における衝突を考慮した免震構造物の弾塑性応答解析, 日本建築学会大会学術講演梗概集 (東北), B-2, pp. 527~528,(2000)
• Matsagar, Vasant A., et. al: Seismic response of base-Isolated structures during impact with adjacent structures, Engineering Structures, 25, pp. 1311-1323,(2003)
• 北村春幸, 他: 長周期地震動による既存免震建物の耐震性能評価, 日本建築学会技術報告集, 第22 号, pp. 127~132,(2005)
• 高山峯夫, 他: 過大地震動下における免震建物の応答特性, 日本建築学会九州支部研究報告集.1. 構造系, 第46号, pp. 345~348,(2007)

タイトルに関連する用語 (4件)： 実大 ,  免震建物 ,  擁壁衝突 ,  実験