抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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主に自然の浄化能力を利用した水処理技術であるパッシブトリートメント技術による坑廃水処理について,硫酸還元菌(SRB)の処理効果を検討した。SRBは,嫌気条件下で有機物(乳酸等低分子)をエネルギー源として硫化水素を放出する。放出された硫化水素と坑廃水中の重金属が結合し硫化物として除去される。ZnとCdを含む坑廃水を対象にSRBが活動するための適切な有機物を把握することを目的に,SRB添加の有無による硫化水素の変化を調べた。その結果,モミガラ,バーク堆肥がSRBのエネルギー源として有効であることが判明した。また処理後の水質から,ZnとCdを除去できる可能性があることが推測された。