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J-GLOBAL ID：201002249489171474   整理番号：10A0771023

ニホンジカによるスギ,ヒノキ樹皮食害痕の経時的変化

Temporal changes in feeding-marks on sugi and hinoki cypress trunks gnawed by sika deer

著者 (2件)： 佐野明 (三重県林業研究所) ,  佐野明 (現所属:四日市農林商工環境事務所森林・林業室)
資料名： 哺乳類科学  (ほ乳類科学)
巻： 50  号： 1  ページ： 37-41 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： Y0375A  ISSN： 0385-437X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 三重県内11カ所のスギ,ヒノキ若・壮齢林において,2007年3月から2009年11月にかけて,ニホンジカCervus nipponによる樹皮食害痕の経時的変化を調べた.樹木の成長期には内樹皮,外樹皮とともに形成層も剥ぎ取られ,露出した木部表面には新たな組織形成にともなう形状の変化は生じなかった.一方,成長休止期には外樹皮が剥がれ,木部に張り付いた薄い膜状の内樹皮に多数の歯痕が残されていた.多くの場合,表面の形状は変化しなかったが,歯痕密度が低い場合には歯痕の周囲に木部の肥大による巻き込みが認められるものがあった.被害後2成長期を経過しても,成長期と成長休止期の被害木の区別は可能であることがわかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *ニホンジカ ,  スギ ,  ヒノキ ,  樹皮 ,  *食害 ,  経時変化 ,  三重県 ,  植物成長 ,  木部 ,  調査 ,  成長阻害
準シソーラス用語： 野外調査

分類 (2件)： 異種生物間相互作用  (EE01050A) ,  発生,成長,分化  (EH02030U)

引用文献 (14件)：

• 安藤正規. ニホンジカによる樹木剥皮発生機構に関する基礎的研究. 名古屋大学大学院博士論文. 2004
• 樋口輔三郎. 造林地における獣害とその対策. 1987
• 池田浩一. 九州におけるニホンジカの生態と被害防除. 森林防疫. 2001, 50, 167-184
• 門崎允昭. Dr. カドサキの実用鑑定野生動物痕跡学事典. 1996
• 北原英治. 鳥獣害の診断と防除. 最新・樹木医の手引き. 2001, 293-307

タイトルに関連する用語 (6件)： ニホンジカ ,  スギ ,  ヒノキ ,  樹皮 ,  食害 ,  経時的変化