抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄(Fe)の欠乏は,子供の間で最も一般的な栄養的問題であり,鉛(Pb)毒性は,世界中の子供に対して最も一般的な環境健康脅威である。本研究の目的は,パキスタンのカラチの市民病院小児病棟において,デイケアクリニックに通っている1~5才の子供たちの間の血中鉛(BPb)濃度と鉄欠乏性貧血症の罹患率を測定することであった。本研究に参加している両性の合計340人の子供を,貧血症の有無に関して選別した。彼らの中で215人は貧血で125人が非貧血であった。貧血のグループを,%ヘモグロビン(Hb)に基づいて,軽度(Hb10g/dL)と重度の貧血のグループ(Hb8g/dL)の2つのグループにさらに分割し,一方非貧血を参照子供(Hb10g/dL)とした。血液学的なパラメータとともに,血液サンプルをPbとFeに関して分析した。結果は,貧血の子供が10g/dLのHbをもつ参照子供より高いPbの平均値であることを示した。Pb濃度100μg/Lが40%の参照子供で検出され,一方彼らの60%が10μg/dLであった。重度の貧血の子供(53%)のBPb濃度は,100-200μg/Lの範囲で確認されたが,47%は200μg/Lであった。それぞれ軽度および重度の貧血の子供において,BPbレベルはそれぞれ%Hbと(r=-0.514とr=-0.685),およびFe濃度と(r=-0.522,r=-0.762,p<0.001)の有意な負の相関が観察された。一方,正の相関が両グループのBPbと年齢および性との間で(r=0.69,p<0.01)観察された。BPb濃度は,Pb中毒とFe欠乏性貧血症のバイオマーカーとして使用可能性がある血液中の生化学インデックスとかなり関連性があった。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.