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J-GLOBAL ID：201002250520406050   整理番号：10A1027304

蛋白質誘導ポルフィリン歪曲を介したヘム酸化還元電位の変調

Modulating Heme Redox Potential through Protein-Induced Porphyrin Distortion

著者 (3件)： OLEA Charles, Jr. (Univ. California, California) ,  KURIYAN John (Univ. California, California) ,  MARLETTA Michael A. (Univ. California, California)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 132  号： 37  ページ： 12794-12795  発行年： 2010年09月22日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヘム蛋白質は生物の多くの重要なプロセスに関与しており,その機能にはヘム酸化窒素/酸素結合(H-NOX)蛋白質が関与している。Thermoanaerobacter tengcongensisのH-NOX(Tt H-NOX)蛋白質は高度に歪曲したヘム補因子を含む。本研究において著者等は部位特異的変異によってTt H-NOXのポルフィリン立体配座に変調を加え,電気的性質の変化を調べた。特にI5LとI5L/P115A Tt H-NOX変異型を使い,ヘム歪曲と還元電位の関係およびpH滴定曲線を野生型と比較した結果,歪曲の度合いと還元電位との間に明確な相関傾向が存在することを見出した。一方,ヘム鉄含有Tt H-NOXのpK_a値の変異による変化を調べると,野生型で 6.8,I5L変異型で7.9,I5L/P115AとP115A変異型では>10の値であった。したがって,ヘム歪曲はヘム鉄における電子密度と直接相関していると考えられる。本研究における蛋白質誘導ポルフィリン歪曲は蛋白質結合ポルフィリンの電気的性質,更にはその機能に影響を与え得る新たな手法になるであろう。

シソーラス用語： *酸化還元電位 ,  ヘム ,  *ヘムタンパク質 ,  細菌 ,  部位特異的変異誘発 ,  歪 ,  電子密度 ,  立体配座 ,  補因子 ,  鉄 ,  大環状化合物 ,  窒素複素環化合物 ,  架橋化合物
準シソーラス用語： H-NOX蛋白質 ,  Thermoanaerobacter tengcongensis

分類 (2件)： 八員環以上の複素環化合物  (CF07120T) ,  分子構造  (EB03020Y)

物質索引 (1件)： ポルフィリン

タイトルに関連する用語 (6件)： 蛋白質 ,  誘導 ,  ポルフィリン ,  ヘム ,  酸化還元電位 ,  変調