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J-GLOBAL ID：201002250585859124   整理番号：10A0859834

Try-59蛍光によって調べたミクロン秒から秒時間範囲におけるユビキチンの熱非折畳み速度論

Thermal Unfolding Kinetics of Ubiquitin in the Microsecond-to-Second Time Range Probed by Tyr-59 Fluorescence

著者 (7件)： NORONHA Melinda (Technical Univ. Lisbon, Lisboa, PRT) ,  GERBELOVA Hana (Technical Univ. Lisbon, Lisboa, PRT) ,  FARIA Tiago Q. (Universidade Nova de Lisboa, Oeiras, PRT) ,  LUND Daniel N. (Univ. Leeds, Leeds, GBR) ,  SMITH D. Alastair (Univ. Leeds, Leeds, GBR) ,  SANTOS Helena (Universidade Nova de Lisboa, Oeiras, PRT) ,  MACANITA Antonio L. (Technical Univ. Lisbon, Lisboa, PRT)
資料名： Journal of Physical Chemistry B  (Journal of Physical Chemistry B)
巻： 114  号： 30  ページ： 9912-9919  発行年： 2010年08月05日 
JST資料番号： W0921A  ISSN： 1520-6106  CODEN： JPCBFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 広い時間範囲(μs~s)で野生型ユビキチン(wt-UBQ)の熱折畳み/非折畳み速度論を調べた。3₁₀ヘリックスに位置したTyr-59の蛍光変化を監視する蛍光検出を用いる迅速混合ストップドフロー温度ジャンプとレーザ温度ジャンプ(それぞれMTJ-FとLTJ-F)を使用した。wt-UBQは76アミノ酸残基の小蛋白質で化学的と熱非折畳み研究のモデルとして広く使用されている。速度論は広い時間範囲(μs~s)で広範囲に起こり,減衰は厳密に単一指数関数的である。折畳みと非折畳みの大域解析から,平衡定数を用いることなくk_fとk_u値を決定した。折畳みの活性化エンタルピーは負であるが,遷移状態の自由エネルギーは非折畳み状態の自由エネルギーよりも実質上大きい。しかるに,Try-59の蛍光によって折畳みを監視したとき,wt-UBQは二状態折畳みとして振舞う。μs時間規模での速度論の観察はβ鎖間の水素結合の破壊によって折畳みを監視したとき,MTJ-Fが熱励起蛋白質のみの有効非折畳み(水へ主鎖曝露)を監視し,一方,LTJ-DVEも予備事象(水素結合の破れ)と熱励起蛋白質の熱的再平衡を監視した。これらの事象はアミドI振動(LTJ-DVE)の非線形赤外分光法[H.S.Chungら,Proteins:Struct.,Funct.,Bioinf.2008,72,474~487]によって監視できる。

シソーラス用語： *ユビキチン ,  *折畳み構造 ,  *熱変性 ,  野生型 ,  平衡定数 ,  遷移状態 ,  自由エネルギー ,  エンタルピー ,  活性化エネルギー ,  反応経路 ,  水素結合 ,  ストップトフロー法 ,  温度ジャンプ法 ,  レーザ照射 ,  指数関数 ,  速度論 ,  示差走査熱量測定 ,  *蛍光減衰 ,  減衰時間 ,  反応速度定数 ,  Arrheniusの式 ,  曲線あてはめ ,  頻度因子 ,  アミノ酸残基 ,  蛍光測定 ,  螺旋 ,  赤外分光法 ,  化学緩和
準シソーラス用語： 活性化エンタルピー ,  ヘリックス

分類 (1件)： 分子構造  (EB03020Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： 蛍光 ,  秒 ,  時間範囲 ,  ユビキチン ,  折畳み速度論