抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人工気象室において高温条件および処理時期を変えた結果,登熟温度の違いで不完全米の発生様相が異なり,30°C区,32°C区といった高温区で乳白粒や背白複合粒の発生が多く認められ,比較的気温が低い28°C区では乳白粒や背白複合粒の発生はなく背白粒が多く発生し,これらの至適温度が異なることが考えられた。高温処理時期別にみると,穂揃後1~7日および穂揃後8~14日の高温処理で背白粒,背白複合粒,乳白粒の発生が多く,中でも登熟初期にあたる穂揃後~7日の登熟温度32°C区で乳白粒,背白複合粒が多く発生した。さらに,乳白粒の横断面は,低日射型乳白粒と高温型乳白粒では異なり,低日射型粒白粒ではリング状に白濁しているが,高温型乳白粒では中心部が白濁し,さらに腹側から背側に直線状に白濁している場合が多くみられ,背側および腹側と結びついたものが多く認められた。これらは乳白粒の発生時期の違いが白濁部位の違いに現れたものと推察された。(著者抄録)