抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,平成21年度の京都大学防災研究所研究発表講演会における特別講演の内容を増補,再構成したものである。筆者は定年退職に至る2010年3月までの13年間,流域災害研究センターにおいて沿岸域土砂環境の研究に従事した。海岸は陸と海のインターフェースである。本稿のねらいは,流域環境の変遷と海岸の地形環境の変容との関わりを海岸侵食研究の展望を通じて俯瞰的にとらえることにある。海岸侵食は地形変化の一様式である。漂砂セルの堆積物収支に着目することにより,漂砂系と流砂系の連関の重要性を浮彫りにできる。現実の流砂漂砂系は,多様な地形環境によって特徴づけられる。比較流域学の視点から,概念モデルである漂砂セルの主要構成要素の働きと今後の課題に焦点を当てている。(著者抄録)