抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ホスフィン-ビス-アレーンスルホナート配位子PPh(2-SO
3Li-4-Me-Ph)
2(=Li
2[OPO])(I)は,Li[(Li-OPO)PdMe(Cl)](IIa)及び(Li-OPO)PdMe(L)(L=ピリジン(IIb);MeOH(IId);4-(5-ノニル)ピリジン)(py′,III))において,κ
2-P,Oキレータとして配位している。また,IIaとAgPF
6との反応で,{(Li-OPO)PdMe}
n(IIc)が生成した。IIdの光分解で,[OPO]
-2-配位子がκ
3-O,P,O鋏として配位した{(OPO)Pd}
2(V)>が生成した。IIIは4つの(Li-OPO)PdMe(py′)ユニットがLi-O結合でつながれたLi
4S
4O
12ケージ型四量体へと自己集合した。そのPd中心は同等であったが,空間的に2つの同じペアに分類でき,また各ペア内のPd-Pd距離は6.04Åであった。IIa~c及びIIIは,マルチサイト触媒反応に特有の高分子量及び広い分子量分布を持つポリエチレン(PE)を生成した。四量体構造が実質的にもとのままの条件下では,生成PEは大きな高分子量画分を有していたが,この集合体の開裂がより広範囲に亘った条件下では,生成PEは大きな低分子量画分を有した。これらの結果は,四量体集合体が,高分子量ポリマーを生成させることを示唆していた。対照的に,Pdと結合可能な遊離ペンダントスルホナート基を含んでいる単量体錯体では,エチレンのSchultz-Flory分布を持つC4~C18低重合体へのオリゴマー化が起こった。