抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年10Gbpsの広帯域の高速ネットワークが普及してきたが,一般的なTCPを用いたアプリケーションは,特に長距離の高速ネットワークにおいて満足なスループット性能を出せないことが知られていた。我々のチームはこの問題を解決しLFN上で高速なデータ通信を成功させ,ネットワークの有効利用の道を開いた。さらに,その成果を応用し,高速なデータ転送を行えるWebブラウザとしてUsadaFox(Ultra-High-Speed file-Acquisition-system over Distance with Apache and fireFOX)を設計・実装し,日米間LFN上で高速なデータ転送を行えることを示した。UsadaFoxの開発を通して,ネットワークアプリケーションをLFN向けに高速化するためにはメモリ上のデータの扱いが重要だということを示した。高速データ通信を行う際に扱うデータは非常に大きいため,バッファ間のデータコピーを行う際には注意を払って実装を行う必要がある。本論文ではUsadaFoxで実際にデータ通信を行った際のバッファの挙動を計測し。適切なメモリ操作やバッファ量についての考察を行った。さらに,一般的なアプリケーションを長距離高速通信に対応させる際の指針を示した。(著者抄録)