抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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秋田県長坂試験地のスギ林における間伐区(間伐斜面・作業路)と無間伐区および気象露場において,2008-2009年冬期に積雪深を比較検討した.積雪深は,鋼尺を用いて測定するとともに,高さ0,25,50,75 cmに設置した温度センサーによる推定も試みた.堆積期において積雪深は,気象露場>作業路>間伐斜面>無間伐斜面の順で深かった.融雪期において積雪深の低下は,気象露場>間伐斜面または作業路>無間伐斜面の順で早かった.積雪深は,樹冠開空度の大きさによって異なり,降雪遮断量と放射収支量の影響を受けていると考えられた.また,作業路において融雪出水時の地中水の影響と思われる積雪深の著しい低下が認められた.感温式積雪計は,多支柱式を使用することによって林内の積雪深の測定に有効と考えられた.さらに,地表に設置した温度センサーは,積雪下で生じる地中流の発生を把握するのにも有効と考えられた.(著者抄録)