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J-GLOBAL ID:201002251608393485   整理番号:10A0247457

循環血中のミトコンドリアDAMPは創傷に対する炎症応答を引き起こす

Circulating mitochondrial DAMPs cause inflammatory responses to injury
著者 (9件):
資料名:
巻: 464  号: 7285  ページ: 104-107  発行年: 2010年03月04日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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創傷は,敗血症に臨床的によく似た全身性炎症反応症候群(SIRS)を引き起こす。微生物の病原体関連分子パターン(PAMP)は,パターン認識受容体を介して自然免疫細胞を活性化する。同様に,細胞損傷によっても自然免疫を活性化する内在性の「ダメージ」関連分子パターン(DAMP)が放出されることがある。ミトコンドリアは,進化上は細菌に由来する内部共生体であり,それゆえ細菌の分子モチーフをもっている可能性がある。今回我々は,創傷によりミトコンドリアのDAMP(MTD)が循環血中に放出され,機能的に重大な影響を免疫に与えることを示す。MTDはホルミルペプチドとミトコンドリアDNAを含んでおり,これらはそれぞれ,ホルミルペプチド受容体-1およびToll様受容体(TLR)9を介して,ヒト多形核好中球(PMN)を活性化する。MTDはPMNでのCa2+流入とマイトジェン活性化プロテイン(MAP)キナーゼのリン酸化を促進し,これにより,PMNの遊走と脱顆粒がin vitroおよびin vivoで誘導される。循環血中のMTDは,好中球を介する臓器損傷を引き起こすことがある。外傷による細胞破壊は,細菌のPAMPと,進化的に保存された類似性をもつミトコンドリアDAMPを血中に放出する。これらの,敗血症で活性化されるのと同一の自然免疫経路を介したシグナルは,敗血症に似た状態を作り出す。細胞損傷によるこのようなミトコンドリア由来の「内なる敵」の放出は,外傷,炎症,そしてSIRSをつなぐ重要なリンクである。Copyright Nature Publishing Group 2010
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分類 (1件):
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生体防御と免疫系一般 

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