抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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海上輸送効率化のための施策の企画・立案に資するため,三大バルク貨物(石炭・鉄鉱石・穀物)の輸送実績を特定する手法を構築し,の状況を分析する。三大バルク貨物輸送実績の特定は,当該品目を輸送できるバルクキャリアと世界的な積出港をリストアップし,その上で,全世界のバルクキャリアの寄港実績において,輸送船が積出港へ寄港した場合,当該品目を荷積みしたと判定した。その結果,各種データとの対比から全輸送の概ね6~9割を特定できた。このデータを北東アジア主要国(日中韓台)で比較した結果,一港当たりの平均荷揚量で見ると輸送石炭と穀物は日本は輸送船が小さい上に荷揚港数が多く,平均荷揚量が小さかった。鉄鉱石は輸送船が大きいが,荷揚港数が多かった。また,石炭・鉄鉱石は,他国に比べ日本のバース水深の不足が大きかった。穀物は,日本の水深不足率は小さかったが,これは輸送船が小さいためで,中国と同じ大きさの輸送船で輸送された場合には不足率は8割を超え,中国と同レベルとなった。
