抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本国内の各地域で使用可能な昼光利用施設開発の可能性検討として,ベランダの透光性フェンスの外側に設置する反射型ルーバーに関してシミュレーション計算により庇なし,庇のみの場合と比較したスラット角度・反射率が国内8都市(札幌,盛岡,新潟,東京,大阪,福岡,鹿児島,那覇)における学校教室の熱負荷・机上面照度に与える影響を検討した。本研究では,フェンスルーバーとしては,スラットで上向きに反射された日射がベランダ幅を通過する間に上方へ移動することを利用して窓面への昼光入射を制御できる特長を活用した。また,庇長さ1m,反射型導光ルーバーのスラット幅100mm,スラット枚数4枚の条件で,スラット角度,反射率の設定を変化させてシミュレーションによる熱負荷及び照度分布を計算した。検討項目としては,1)スラット角度と日射侵入時間比率の関係,2)都市別の日射侵入時間比率の比較と最適スラット角度,3)5度及び10度設定時の各都市の年間熱負荷の比較,4)5度及び10度設定時の各都市の照度分布の改善効果である。これらの結果として,フェンスルーバーの設置により昼光を活かした冷房負荷の低減の可能性,制御効果に地域性があること,教室の最低照度確保のための出現時間数,都市毎の最適スラット角度の提示などを報告した。