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J-GLOBAL ID:201002252682997933   整理番号:10A0444133

暖地水稲の登熟期間の高温が玄米外観品質に及ぼす影響

Effects of High Air Temperature during the Ripening Period on the Grain Quality of Rice in Warm Regions of Japan
著者 (1件):
資料名:
号:ページ: 91-125  発行年: 2010年03月 
JST資料番号: Y0103B  ISSN: 1881-8609  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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九州地域では,水稲の登熟期間の高温に起因する玄米の外観品質,収量および食味の低下が問題になっている。そこで本研究では暖地水稲における外観品質低下の軽減を目的に,登熟期間における高温が玄米の外観品質に及ぼす影響について,主に背白米の発生要因に着目して検討を行った。水稲の登熟期間の高温が不完全米発生に及ぼす影響について検討した結果,出穂後20日間の平均気温27°C以上の高温条件で背白米,基白米が多発し,それ以下の温度ではほとんど発生が認められないことを明らかにした。また,不完全米発生には品種間差異がみられ,その発生様相,程度が異なることを認め,中でも背白・基白米発生割合について品種間の違いが顕著であることを明らかにした。ヒノヒカリ,黄金晴,初星のような高温登熟性が「弱」の品種は,いずれも高温登熟性が劣る喜峰に由来しており,高温登熟性の優劣は遺伝的影響を受けていることを示した。窒素施肥量が背白米の発生に及ぼす影響について検討した結果,登熟温度28°C以下においては,窒素施肥量の増加により,背白米の発生は減少し,玄米タンパク質含有率と背白米発生割合との間に負の相関が認められた。玄米タンパク質含有率6.0%を下回ると背白米の発生割合が増加し,7.0%を超えると食味が低下したことから,食味を考慮した玄米タンパク質含有率の適正値は6.0~7.0%の問にあることを示した。登熟温度28°Cを超える条件下においては,初星,ヒノヒカリといった高温登熟性「弱」品種では背白米が多発し,玄米窒素量の増大による背白米発生軽減効果が小さかった。したがって,28°Cを超える条件下では窒素施肥量の増加のみによる背白米の発生軽減は困難であり,高温登熟性の強い品種の導入が必要であることを指摘した。水田において高温条件下で遮光処理を行った結果,高温条件で多発する背白米は遮光処理によって減少し,逆に乳白米の増加が認められた。また,人工気象室において高温条件下で光量および湿度を変えて検討した結果,光量が多く,湿度が高い場合には穂の表面温度が高くなり,背白米の発生割合が高くなった。以上のことから,背白米の発生には,気温以外に日射量と湿度が密接に関係していることを明らかにした。(著者抄録)
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分類 (2件):
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稲作  ,  穀類とその製品一般 
タイトルに関連する用語 (5件):
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