抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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始めに,情報化社会を成立させる諸条件である「知識」「物質文明」「人間性」の3要素について原理的な考察をおこなう。それはとりわけ,インターネット社会における3つの対立点,すなわちインターネットを活用するユーザーの「大衆性」と「市民性」の問題,情報公開とプライバシー権の問題,政府によるサイバースペースの規制と市民による情報コントロール権の問題に,密接に結びついている。次に市民社会論と情報社会論に共通するインターネット社会の理想像が,この3つの要素と対立点に照らし合わせ,どのような条件のもとで,今後も実現可能性があるかについて考察する。この検討をとおして,情報社会における情報倫理,さらには情報セキュリティ像の方向性を導き出し,実現可能な「情報社会」の未来像について基礎付けする。(著者抄録)