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J-GLOBAL ID：201002253028208624   整理番号：10A1153080

植物器官のデジタル画像面積を効率的に計測できる領域抽出ソフトウエアの開発

Development of Automatic Segmentation Software for Efficient Measurement of Area on the Digital Images of Plant Organs

著者 (6件)： 七夕高也 (農業生物資源研究所) ,  山田哲也 (東京農工大学農学部) ,  清水悠介 (東京農工大学農学部) ,  篠崎良仁 (東京農工大学農学部) ,  金勝一樹 (東京農工大学農学部) ,  高野誠 (農業生物資源研究所)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 9  号： 4  ページ： 501-506 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： デジタル画像処理技術を活用した植物器官の形状計測を効率化するため,色情報(平均色差)を使った新たな領域抽出法を考案し,その手法による領域抽出とその後の面積計測を連続的に実行できる領域抽出ソフトウエア“Flower Shape Analysis System”(http://www.kazusa. or.jp/picasos/)を開発した.従来法との比較から,考案した手法は,被写体や背景の色が複雑な画像でも,植物器官の領域抽出を効率よく,正確に実行できることを明らかにした.また,開発したソフトウエアは,画像ファイルの選択や計測データの記録が自動化され,作業効率が大幅に改善されている.さらに,開発したソフトウエアを用い,アサガオ花冠の時系列画像を解析したところ,視覚的な比較では検出が困難な花弁老化の系統間差異を容易に検出することができた.以上の結果から,本研究で考案した手法および開発したソフトウエアが,植物器官の形状計測に極めて有用であることが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： *植物器官 ,  *ディジタル画像 ,  面積 ,  *ソフトウェア ,  *画像処理 ,  形状測定 ,  セグメンテーション ,  作業能率 ,  アサガオ ,  花 ,  画像分析 ,  系統差
準シソーラス用語： 花冠

分類 (2件)： 植物形態学・解剖学  (EH01040Y) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (5件)：

• Bylesjö, M., V. Segura, R. Y. Soolanayakanahally, A. M. Rae, J. Trygg, P. Gustafsson, S. Jansson and N. R. Street. 2008. LAMINA: a tool for rapid quantification of leaf size and shape parameters. BMC Plant Biol. 8: 82. DOI: 10.1186/1471-2229-8-82. <http://www.biomedcentral.com/>.
• 梶浦一郎・町田 裕・佐々木 修・大垣智昭.2002.ナシ葉形の簡便な数値化法.園学研.1: 5-8.
• 田附明夫・塩 光輝.2007.数種浸透質の添加と無酸素または通気停止処理によるキュウリ幼植物体の水ストレスの画像診断.園学研.6: 367-373.
• Weight, C., D. Parnham and R. Waites. 2008. LeafAnalyser: a computational method for rapid and large-scale analyses of leaf shape variation. Plant J. 53: 578-586.
• 山本一清.2003.LIA for Win32(LIA32).フリーウエア.http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/%7Eshinkan/LIA32/

タイトルに関連する用語 (7件)： 植物器官 ,  デジタル画像 ,  面積 ,  計測 ,  領域抽出 ,  ソフトウエア ,  開発