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J-GLOBAL ID：201002253056777456   整理番号：10A0845477

秋の釧路沖でミンククジラはどこに分布し,何を好んで食べているのか?-ミンククジラと釧路沖海洋生態系との関わり-

著者 (1件)： 渡邉光 (遠洋水産研)
資料名： 鯨研通信
号： 446  ページ： 4-12  発行年： 2010年06月 
JST資料番号： S0117B  ISSN： 1340-9409  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2002~2007年の秋に実施した釧路沖鯨類捕獲の方法と結果を概説し,釧路沖の海洋生態系とミンククジラの関わりについて論じた。鯨類捕獲調査,餌環境調査,広域目視調査を平行して行った。この海域の餌は,表層付近の親潮域にサンマ,隣接する暖水域のカタクチイワシ,水深50~150m層のオキアミ類,陸棚付近の水深150~300m付近のスケトウダラであるが,前3者は年変動した。ミンククジラは親潮環境に分布しており,オキアミをあまり好まず,遊泳能力の違いにより,成熟個体はサンマとカタクチイワシ,未成熟個体はスケトウダラとカタクチイワシを好んで食べていたので,未成熟個体育成にはスケトウダラの保護が重要であるとわかった。

シソーラス用語： *ヒゲクジラ類 ,  秋 ,  サンマ ,  カタクチイワシ科 ,  スケトウダラ ,  大陸棚 ,  オキアミ類 ,  水深 ,  生息分布 ,  *食物連鎖 ,  海流 ,  成長 ,  北西太平洋
準シソーラス用語： カタクチイワシ ,  *ミンククジラ ,  親潮 ,  道東太平洋

分類 (2件)： 異種生物間相互作用  (EE01050A) ,  魚類以外の水産動物  (FH02030V)

引用文献 (8件)：

• FOWLER, S. L. Ontogeny of diving behaviour in the Australian sea lion : trials of adolescence in a late bloomer. J. Animal Ecol. 2006, 75, 358-367
• HAKAMADA, T. Examination of the effects of planned takes by Japanese small-type coastal whaling on 'O' and 'J' stocks common minke whales in the western North Pacific. presented to the IWC Scientific Committee, June 2009. 2009
• 笠松不二男. 新版 鯨とイルカのフィールドガイド. 2009
• KISHIRO, T. Relationship between body size, maturity, and feeding habit of common minke whales off Kushiro in autumn season, from 2002-2007 whale sampling surveys under the JARPN II coastal components off Kushiro. presented to the IWC/JARPNII review meeting, January 2009. 2009
• KONISHI, K. Feeding strategies and prey consumption of three baleen whale species within the Kuroshio-Current extension. J. Northw. Atl. Fish. Sci. 2009, 42, 27-40

タイトルに関連する用語 (5件)： 秋 ,  釧路 ,  ミンククジラ ,  分布 ,  海洋生態系