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J-GLOBAL ID：201002253137038224   整理番号：10A0356049

持続可能社会への化学工学の貢献 イオン交換樹脂触媒を用いた新規なバイオディーゼル燃料製造技術の開発

著者 (2件)： 北川尚美 (東北大 大学院工学研究科) ,  米本年邦 (東北大 大学院工学研究科)
資料名： 化学工学  (Chemical Engineering of Japan)
巻： 74  号： 4  ページ： 164-167  発行年： 2010年04月05日 
JST資料番号： F0099A  ISSN： 0375-9253  CODEN： KKGKA4  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 今回は,副原料としての利用が一般的である安価なメタノール系での反応挙動を,均相アルカリ触媒の場合と比較した研究成果7・8)を紹介した。本研究では,現行の均相アルカリ触媒を用いた製造渋で,高いBDF収率を得るためにアルコールを過剰添加するのは,反応平衡のためでなく,副反応ケン化よりも主反応エステル交換を優先的に生じさせるためであることを明らかにした。また,我々が提案する新規固体触媒である陰イオン交換樹脂が,1)アルコールを過剰添加しない化学量論比条件で転化率l00%を達成できること,2)廃食油の色素成分を吸着除去する効果を併せ持つためアルカリ混人なしの無色透明なグリセリンを得ることができること,3)廃食油とメタノールを原料として精製操作なしに品質規格を満たす高純度BDFを連続合成できること,を明らかにした。したがって,イオン交換樹脂を触媒としたBDF連続製造プロセスは,環境負荷の軽減を達成できた。

シソーラス用語： 社会 ,  *化学工学 ,  *イオン交換樹脂 ,  *高分子触媒 ,  *ディーゼル燃料 ,  *生産技術 ,  技術開発 ,  化学量論 ,  触媒反応 ,  有用物質回収 ,  廃油 ,  脂肪族アルコール ,  バイオディーゼル燃料
準シソーラス用語： 持続可能な社会 ,  持続可能社会

分類 (2件)： 化学工学一般  (XA01000E) ,  液体燃料工業  (YE03000F)

物質索引 (1件)： メタノール

引用文献 (17件)：

• 北川尚美. 化学工学. 2006, 70, 399-402
• 米本年邦. 特開2007-14871. 2007
• SHIBASAKI-KITAKAWA, N. Biores. Technol. 2007, 98, 416-421
• 米本年邦. 特許4198663号. 2009
• 北川尚美. 特開2009-191205. 2009

タイトルに関連する用語 (6件)： 持続可能社会 ,  化学工学 ,  イオン交換樹脂 ,  触媒 ,  バイオディーゼル燃料 ,  開発