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J-GLOBAL ID：201002253352690722   整理番号：10A0151640

タンデム型アドホックネットワークにおけるプロキシ型TCPの性能改善

著者 (3件)： 山本祐太 (関西大 大学院工学研究科) ,  伊藤暢彦 (関西大 大学院工学研究科) ,  山本幹 (関西大 システム理工)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 B  (IEICE Transactions on Communications (Japanese Edition))
巻： J93-B  号： 2  ページ： 191-200  発行年： 2010年02月01日 
JST資料番号： S0622C  ISSN： 1344-4697  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アドホックネットワークにおいて,多段伝送によるTCPスループットの低下を軽減するためにTCPコネクション上にプロキシを配置する方式が提案されている。筆者らは,アドホックネットワークにおけるプロキシ型TCPのスループット特性を評価し,その性能が期待された程改善されないこと,その原因がプロキシホスト周辺での無線チャネルのキャプチャであること,を既に明らかにしている。本論文では,この問題を解決するために,プロキシホストにおいて下流方向に動作させる適応型レート制御と,上流方向に動作させる強制フロー制御を併用することで,プロキシの上流側並びに下流側の無線チャネルキャプチャを低減する方法を提案する。提案方式の特徴は,MACプロトコルに変更を加えることなく,本方式をプロキシホストのトランスポート層のみに実装すればよい点である。ホストの移動のない静的なタンデム型アドホックネットワークにおいて提案方式の基本性能を評価し,提案方式の有効性を示したあと,プロキシの配置箇所について検討を行う。検討の結果,プロキシホストを送信ホストから等間隔に配置していくことで,提案方式がどのトポロジーでも十分な性能を発揮することを示す。(著者抄録)

シソーラス用語： *アドホックネットワーク ,  *TCP/IP
準シソーラス用語： *TCP ,  トランスポート層 ,  プロキシ ,  *マルチホップネットワーク ,  *無線アドホックネットワーク

分類 (1件)： 計算機網  (JC03000K)

引用文献 (11件)：

• C-K. Toh, Ad Hoc Mobile Wireless Networks: Protocols and Systems, Prenticel Hall, 2002.
• S. Kopparty, S. V. Krishnamurthy, M. Faloutsos, and S. K. Tripathi,“Split TCP for Mobile Ad HocNetworks,” Proc. Global Telecommunications Conference, IEEE GLOBECOM ’02, Nov.2002.
• N. Itoh and M. Yamamoto,“Proxy-based TCP with adaptive rate control and intentional flow control in ad hoc networks,” Proc. Global Telecommunications Conference, IEEE GLOBECOM ’08, New Orleans, Nov./Dec.2008.
• J. Li, C. Blake, D. S. J. D. Couto, H. Lee, and R. Morris,“Capacity of ad hoc wireless networks,” Proc. ACM MOBICOM ’01, pp. 61-69, July 2001.
• C. S. R. Murthy and B. S. Manoj, Ad Hoc Wireless Networks, Personal Education, 2004.

タイトルに関連する用語 (5件)： タンデム ,  アドホックネットワーク ,  プロキシ ,  TCP ,  性能改善