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J-GLOBAL ID:201002253403238200   整理番号:10A0389458

p53ファミリーネットワークによる干渉は肝細胞癌における突然変異体p53の発癌性機能の獲得に寄与する

Interference with the p53 family network contributes to the gain of oncogenic function of mutant p53 in hepatocellular carcinoma
著者 (8件):
資料名:
巻: 394  号:ページ: 817-823  発行年: 2010年04月09日 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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野生型p53の特徴はその腫瘍抑制活性であるが,腫瘍関連突然変異体p53蛋白質はそのような突然変異を持つ腫瘍細胞に選択的優位性を与える新規の抗アポトーシス機能獲得活性を及ぼすことができる。p53ファミリーメンバーp63およびp73に特に重点を置いて,肝細胞癌における突然変異体p53機能獲得の分子メカニズムを調べた。p53の突然変異体形体,すなわち,ホットスポット突然変異体p53R143A,p53R175D,p53R175H,p53R248Wおよびp53R273Hは,細胞死受容体のライゲーションにより開始される外因性アポトーシス経路および内因性/ミトコンドリア経路の両者を調節する遺伝子の活性を抑圧することにより肝細胞癌における抗アポトーシス機能獲得を獲得した。突然変異p53の存在下において,CD95L-CD95アポトーシス経路は著しく減弱された。これは,突然変異体p53によるCD95遺伝子転写の抑圧によるものであった。そのうえ,これらの突然変異体はBax遺伝子の発現を抑圧し,ミトコンドリア媒介のアポトーシスシグナル伝達を減弱させた。さらに,また臨床的関連性に関し,これらの機能獲得突然変異体は,プロアポプトーシスp53ファミリーメンバーTAp63およびTAp73とこれらの阻害相互作用による抗アポトーシスであった。p53機能獲得突然変異体は,野生型p53,TAp63およびTAp73によるプロアポトーシス標的遺伝子の活性化を有意に減少させた。これは,DNA損傷誘導性アポトーシスに抵抗する癌細胞の能力に寄与していた。したがって,TAp63またはTAp73とp53機能獲得突然変異体の相互作用による干渉は,治療法による排除に対し肝細胞癌を鋭敏化させるかもしれない。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (7件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物学的機能  ,  基礎腫よう学一般  ,  消化器の腫よう  ,  遺伝的変異  ,  細胞生理一般  ,  遺伝子発現  ,  細胞構成体の機能 

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