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J-GLOBAL ID:201002253600113559   整理番号:10A0511874

ナンセンス変異によるメッセンジャーRNA分解の阻害を標的にした腫瘍免疫の誘導

Induction of tumour immunity by targeted inhibition of nonsense-mediated mRNA decay
著者 (4件):
資料名:
巻: 465  号: 7295  ページ: 227-230  発行年: 2010年05月13日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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腫瘍が免疫系によって制御されない主な理由は,病原体とは違い,腫瘍が強力な腫瘍拒絶抗原(TRA)を発現していないためである。腫瘍ワクチン療法は,腫瘍の播種性病変に発現している抗原(そのほとんどが弱いもの)を標的とした全身性免疫応答を活性化することをめざしている。効果的なワクチン接種法を開発する際の主な難問は,強力で広範囲に発現するTRA,およびロバストかつ持続的な免疫応答を活性化する効果的なアジュバントの同定である。今回我々は,ナンセンス変異を介したメッセンジャーRNA分解(NMD)を阻害することで腫瘍細胞に新たな,それゆえ強力な,抗原の発現を誘導する代替手段について報告する。腫瘍細胞での低分子干渉RNA(siRNA)を介したNMDの阻害は,新たな抗原決定基の発現と,免疫を介した拒絶をもたらした。皮下および転移性の腫瘍モデルにおいて,オリゴヌクレオチドアプタマーリガンドが結合したNMD因子特異的siRNAの腫瘍を標的とした送達は,放射線照射した顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)発現腫瘍細胞を用いたワクチン療法に勝る,腫瘍増殖の顕著な阻害を誘導し,それは共刺激によってさらに増強された。腫瘍を標的にしたNMD阻害は,播種性腫瘍の抗原性を増強して免疫認識と拒絶を引き起こすための,簡単で利用価値が広く臨床的に実現可能な方法の基盤となる。無細胞系で化学的に合成したオリゴヌクレオチド骨格をもつアプタマー-siRNAを使えば,免疫原性のリスクが減少し,臨床での使用に適した試薬の生成が可能になるだろう。Copyright Nature Publishing Group 2010
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分類 (1件):
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抗腫よう薬の基礎研究 

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