抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Webからの社会ネットワークの抽出は人や会社名といった2つの語(エンティティ)間の関係の重みづけを行うことで,関係構造の中に隠された知見の分析に役立つ。著者らは以前にWeb文章におけるエンティティペアの共起の強さによって関係の強さを推測する手法を提案したが,一般的によく知られているかといった視点に基づく重みづけが行えなかった。本論文では,Webを巨大な連想辞書と見なして検索エンジンを用い,エンティティペア(X,Y)に対してXとエンティティペアの連想語をクエリとしたときの検索結果の上位に,Yが現れるかによって重みづけを試みた。また,本手法ではヒット数が多くてより一般的な連想語によってYが検索結果の上位に現れ,ヒット数の多い人々に多く語られているXからYが引き出される方が関係が強いものとした。実際にWikipedia及びニュース記事から関係インスタンスを抽出し,人手で与えた初期キーワードをオンライン類似辞典で増加させた連想語を用いて重みづけを行った。人手で作成した重みづけの正解とのピアソン相関係数を調べた結果,一般性を考慮することで従来の重みづけ法よりも大きく上回り,有効性を確かめられた。