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J-GLOBAL ID:201002253929541675   整理番号:10A0894796

豊饒なる非線形科学の世界 宇宙から観る雲と雨-衛星による観測データを用いて気候の仕組みを理解する

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巻: 80  号:ページ: 934-935,899  発行年: 2010年09月01日 
JST資料番号: F0094A  ISSN: 0022-7625  CODEN: KAGTA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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硬度36000kmの静止衛星画像の温帯と熱帯の雲系の差から前者は温帯低気圧による水平方向の混合,後者は積雲対流活動による鉛直混合を示す事が分かる。水蒸気が凝結して雲を形成すると,雲は雨になって地上に降り,放出した潜熱は大気を加熱して大気の流れを駆動する。大気循環を理解するために,この潜熱加熱の分布を衛星観測から知ることが出来る。高度400kmのTRMM衛星搭載降雨レーダによる降水量と雲モデルから潜熱加熱の三次元分布が得られる。このように推定された潜熱と乱流輸送の加熱の対流圏の高高度と低高度の水平分布の違いは,前者の深い加熱分布は背の高い積乱雲を含む雲クラスタから降る雨に対応し,総降雨量分布に類似する。つまり,熱帯で雨が多量に降る地域は雲クラスタの活動が活発である。低高度の浅い加熱をもたらすのは雄大積雲で氷晶を含まない水雲である。熱帯では広い地域で水雲から雨が降っている。このような事実が分かるのも衛星観測の利点である。同じ量の雨でも深い加熱は遠くまで届く大規模気流を作り,浅い加熱は対流活動に重要な水蒸気を効率的に集めている。近い将来には高緯度の雨まで観測できる計画もある。更に,雲,エアロゾルと大気の鉛直流を同時に測定できる衛星も日欧共同で打上げる計画がある。このように衛星観測によって気候における雲と雨の寄与に関すろ新しくて多量の情報が得られるであろう。
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分類 (1件):
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大気大循環,熱帯気象 

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