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J-GLOBAL ID：201002253981532064   整理番号：10A0231380

ニホンアカガエルの孵化率に対する産卵場の乾燥の影響-圃場整備水田における産卵場保全手法開発のための基礎的実験-

著者 (4件)： 渡部恵司 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  森淳 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  小出水規行 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  竹村武士 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
号： 265  ページ： 63-64  発行年： 2010年02月25日 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 乾田化によってニホンアカガエルの産卵場の消失が懸念されている。本種の産卵場保全策に資する基礎データとするため,乾燥条件下に曝される時の胚の発生3段階と乾燥期間が,その後の孵化率に与える影響を調べた。胚の各発生段階による明確な違いはみられず,乾燥に曝されない条件での孵化率は63~69%,1日間の乾燥後の孵化率は37~58%,3日間および7日間の乾燥後の孵化率は0%であった。本種のゼリー質の卵塊は水分を保持できるが,乾燥条件下での胚の生存日数は1日間と考えられた。産卵場保全のために小溝等を設置する際には,乾燥に曝される期間が1日間より長くならないよう,小溝の大きさや深さ,断面形状等を工夫する必要がある。(著者抄録)

シソーラス用語： *アカガエル科 ,  *生息場所 ,  比率 ,  圃場整備 ,  水田 ,  自然保護 ,  乾燥 ,  *たまご ,  産卵 ,  維持管理 ,  水生生物
準シソーラス用語： *ニホンアカガエル ,  *産卵場 ,  *卵塊 ,  孵化率

分類 (2件)： 農業土木  (FB02000W) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (6件)：

• 飯田周治. 耕耘方法の相違と大型機械による土壌の踏圧が水稲の生育収量に及ぼす影響. 日本作物学会紀事. 1990, 59, 4, 672-678
• 門脇正史. ニホンアカガエルの産卵場所の環境条件-特に産卵地点間の水温の違いについて. 保全生態学研究. 2002, 7, 1, 1-8
• 倉本満. アカガエル類における胚の温度耐性. 爬虫両棲類学雑誌. 1971, 4, 1-4
• 前田憲男. 日本カエル図鑑. 1999
• 大沢雅彦. 生物-地球環境の科学-南関東の自然誌. 1995

タイトルに関連する用語 (10件)： ニホンアカガエル ,  孵化率 ,  産卵場 ,  圃場整備 ,  水田 ,  保全 ,  手法 ,  開発 ,  基礎 ,  実験